“なんとなく別居”はヘンですか?

ひょんなことから

 

自宅から車で約3分のロケーションに別宅を入手した。

色々な偶然が重なってのことなのだが、経緯が珍妙で説明がめんどくさいので省略。当初は貸家にでもしようかと思っていた。

でも、よくよく考えたら、こんな機会はめったに転がり込んでくるものではない。折角だから自分の空間をエンジョイすべし‼

勿論、法人の拠点とすることも考えてはいるが。それに、貸しに出すのはいつでもできる(モノを溜め込まなければね)。

誤解のないように補足しておくが、夫婦仲が特段悪いわけではない。ただ、前々から思ってはいたのだけど、夫は元来独身主義者、あるいは子供を持たず気ままな生涯を送るつもりだったのではないか、と随所で感じられるのだ。彼的には、私が後押ししなければ脱サラして牧場など始めなかったというかも知れない。が、私にはわかる。

「彼はやりたいことは必ずやり遂げる」漢(オトコ)だ、ということを。

性差に起因するものなのかは不明だが、夫は予め役割分担が決まっていないと落ち着かず、またその範囲から逸脱することをひどく嫌う。私なんかは、臨機応変・やれる人がやればいいじゃない、と思うわけなんだが。

夫の場合、夕ご飯の支度に関しては完全に自分のテリトリー外のようで、そこにはある種の「絶対やらないゾ‼」という確固たる意志すら感じられる。まあ、自分の主婦力のなさを棚に上げるのも気が引けるが、私が子供の相手をしていたり、テキパキ段取り良く事が進まず夕食が遅くなると、待ち切れず自分の分のコーンフレークを用意し、牛乳をかけて掻っ込んで20:30には早々に就寝する。文句を言わないからいいダンナさんかもしれないが、食に関しては恐ろしくストイックだ。元々アスリートなので、毎日プロテインドリンクでもノープロブレムなのだろう。そして規律正しく、朝は5:00前に起床して馬の世話をする。全てに於いていーあんばいの私とは全く正反対だ。

・・・でも、だよ?じゃあ、すべて合理的に考えたら、一つ屋根の下に居る理由って何だ?

かくして、「主な理由:ライフスタイルの違い」で、子供たちを連れて「プチ・別居」が始まった。というか、私が勝手に始めた。当然、離婚する必要性などこれっぽっちもない。ただただ、折角物理的に環境が揃ってるし、各々がやりやすいようにやってみたらいいんじゃないの?というだけ。

これに対して夫は「???」と感じている様子はあるものの、特別突っ込んで理由を聞いてきたりしない。私も敢えて言及は避け、「今日は子供達のピアノがあるからコッチに泊まるね」などと電話で都度報告に留まる。

実に淡々としている。まるでご隠居後の老夫婦みたいだ。あるいは夫が牧場に単身赴任している、という見方もできる。とはいえ、非常に広義な見方をすれば「まあ円満」と言って良いのではないか。

という訳で、一部のご近所の皆さん。ひとつもスキャンダラスでもなければドラマチックでもない理由でゴメンナサイ。

 

                      また気が向いたら更新。